通夜の挨拶で参列者の言葉は?例文と気をつけることを紹介
2017/05/25
こんにちは76歳老人です。
先日友達のお父様がお亡くなりお通夜に参列した時、受付の隅っこで、ヒソヒソのつもりでしょうがその声が大きくて、会話が耳に入ってしまったのです。
その会話の内容は、「ねえねえ~お悔やみの挨拶はなんといえばいいの」と困っているようです。
耳に入ってしまったらほっておけない老人です。
それで私は、彼女等に近づき小声で「大丈夫よ私達(2人)の後に付いておいで、私達が挨拶するので貴方方は、私たちに合わせてお辞儀すればいいよ、私たちに付いてくる?」と声をかけると彼女ら(3人)はホッとした表情でお辞儀をし私たちに付いてきました。
こんな場面に出会った私は、若い頃私も挨拶の言葉に困ったことを思い出し、「通夜の挨拶で参列者の言葉」についてこれまでの経験を活かしてリサーチしたことと、私の考えをまとめてお伝えしたいと思ったのです。
通夜で参列者が挨拶するお悔やみの言葉
お悔やみの挨拶は、ご遺族の悲しみを察して故人の死を惜しむ気持ちを込めて、控えめな声で手短に挨拶します。
挨拶の言葉は、場面によって違うので、一つひとつ紹介します。
◇受付での挨拶
受付では、相手に合わせての言葉を考えるというよりも、定型的な挨拶をするのが良いと思います。
受付をされている方々は、沢山の参列者を相手にしますから、その場に長くいることは好ましくないですからね。
●この度はご愁傷様でございます。
●この度は大変お気の毒でございました。
●お寂しゅうございます。
◇通夜の会場で遺族への挨拶
お悔やみの言葉は、遺族へのいたわりをこめながら慎み深い挨拶を心がけるようにしましょう。
そして、遺族の方への挨拶は、故人が亡くなられた詳しい情報が入っておれば、その情報に合わせた挨拶の言葉を入れる心配りが大切ですね。
情報が入っていない場合はこちらから尋ねることは避け一般的な挨拶で済ませるようにしましょう。
情報には…
- 病気で亡くなられた
- 事故で亡くなられた
- お世話になった方が亡くなられた
- 職場の同僚が亡くなられた
この4つになります。この4つの挨拶の例を紹介しますね
◇病気で亡くなられたの場合
入院されている時、お見舞いに行かれた方は、その時の様子を簡単に言葉に入れて挨拶をする、行けなかった方は、くどくどと理由を説明しないことです。簡潔に一言お詫びをすると良いです。
●先日お目にかかった折には、お元気でいらっしゃいましたのに急にお亡くなりになられて残念でなりません。
●◯◯様のお見舞いに伺えない内にお亡くなりになられて、誠に心残りでございます。
◇事故で亡くなられた場合
突然のことで遺族の方は、大変大きなショックを受けられています。このような時にはお悔やみの言葉はかけないでいいと思いますが、何か言葉をとお思いのあなたは、下記の例文を参考にしてください。
●突然の出来事でさぞかしお嘆きのことでしょう。お悔やみの申し上げようもございません。
●この度は突然のことで、大変お気の毒でございました。
●この度はご愁傷様でございます。
いろいろ大変だと思いますがどうぞお力落とされませず、お気持ちをしっかりお持ちになってください。
●この度はご愁傷様でございます。
落ち着かれた頃に改めて出直して参りますので私にお手伝いできることがあればなんでもおっしゃってください。
お世話になった上司・恩師・同僚・後輩などの場合は
遺族の方へ失礼のない言葉かけに気を配ってください。
遺族の方へ面識がある場合も、ない場合も念のため自己紹介をした方がいいです。
●◯◯(会社・学校)の◯◯と申します。◯◯様には大変お世話になりました。なんの恩返しも出来ず無念でなりません。私にできることがございましたら、遠慮なくお申しつけてください。心からお悔やみ申し上げます。
●◯◯(会社・学校)の◯◯です。本当に突然の事で驚いております。◯◯様には、これからも沢山の事を教えて頂きたかったです。こんな悲しい事はありません。私で出来ます事がありましたら、何なりとおっしゃってください。
●◯◯(会社・学校)の◯◯と申します。この度は大変お気の毒でございます。◯◯様は将来をとても期待されていた方でしたのに、本当に残念でなりません。私にできることがございましたら、遠慮なくお申しつけてください。心からお悔やみ申し上げます。
◇町内、友達などの一般的な方の場合は
ご遺族の方々は、身近にお互いに見守り心を許しあった方々です。堅苦しい言葉よりも親身になってあげる言葉の方が心強いものです。
ご遺族の悲しみに寄り添いお悔やみの言葉を伝え、お手伝いできることをはっきりと伝えましょう。
●突然のことで、言葉も見つかりません。この度は誠にご愁傷様でございます。心からお悔やみ申し上げます。私にできるお手伝いがあったらなんでも言ってね。
●大変だったね。辛い時に力になれなくてごめんね。私にできることがあればなんでも言ってね。
ここまで、場面・場面で故人を思いそれを言葉にして挨拶する、ことをお伝えしていますがこの言葉を一字一区覚えて挨拶するってことではありません。
一礼して、もにゃもにゃでいいんです。ご遺族の悲しみを察して、故人の死を惜しむ気持ちが伝わることが一番大切なことですから。
気をつけることって『忌み言葉』のことです。これから忌み言葉について説明します。大事なことですから覚えておきましょう。
気をつけなければいけない忌み言葉は
忌み言葉とは、葬儀の場において、使用を控えた方が良いとされる言葉です。
不幸が続くことを連想させる言葉のことで、ご遺族に対する配慮から「通夜・葬儀・告別式」使ってはいけないとされています。
「又々」「重ね重ね」「ますます」「返す返す」「再び」「もう一度」「たびたび」「いよいよ」「追う」「つぎつぎ」
など、さっと閃いた言葉を挙げました。まだまだあると思うのであなた自身で考えてみてくださいね。
そして、宗教によっては死者を表す言葉には違いがあるので注意してください。
◆仏式の場合は…
「 浮かばれない」 「迷う」
◆神式・キリスト教の場合は…
「成仏」「冥福」「供養」「往生」
など使わないほうがマナーです。
つぎに、お葬式になれていないと、香典の渡し方が不安になりますよね。ちょっとここで、香典の渡し方について説明しますね。
香典の渡し方は受付がある場合とない場合があるので、マナーを確認しておくと安心ですよね。
それで、一般的な通夜での香典の渡し方について紹介します。
受付での香典の渡し方
大きい規模での通夜、葬儀は関係者別の受付になっているので、場所を確認してから並びます。
受付では、香典を渡す時に芳名帳、カードに記帳します。
香典を先に渡すか、先に記帳をするかは会場によって違いがあるので、前に並んでいる人の流れを見て進むと分かるのでご安心ください。
一般的には、受付で挨拶してから香典を渡し、記帳するパターンが多いです。
それで渡し方は…
受付でふくさから香典袋を取り出し、お悔やみの言葉「御霊前にお供えください」と添えて両手で差し出します。(浄土真宗の場合は「御仏前」)
この時の香典の向きは、お渡しする係りの方が、貴方の名前が読める向きにして両手で渡します。
受付がない場合は、拝礼の時に御霊前に供えるか、ご遺族に手渡します。御霊前に供える時には、表書きを自分が読める方向にして供えます。
香典をお渡しする時の香典は、両手でお渡しし、両手で受けて頂くものなので、お渡しする時香典の向きには、上記の方向を間違いの内容にお守りくださいね。 丁寧な挨拶が台無しになってしまうので…
⇒参列者の服装について
最後に
76歳私は、お通夜に参列した時受付で、お若い参列者の方々のヒソヒソ会話が耳に入り、老婆心ながら「通夜で参列者が挨拶するお悔やみの言葉」について、これまでの私の経験から例文を交えて紹介しお届けしました。
紹介している内に、亡くなっている両親、おせわになった沢山の先輩、後輩のことが思い出され、涙しながらこの記事書きました。
お悔やみの挨拶に自信のないあなたのために、上手く伝えようと言葉選びをしながら、説明できたと思っていますが、上手く伝わっているか心配です。
参考になられたら嬉しいです。