人参の皮の栄養がスゴい!捨てずに食べてほしいその理由とは
2019/10/24
人参は免疫力を高め、風邪を予防してくれる優れた健康野菜だから、「皮を剥かずきれいに洗って食べるものだよ」と母に教えられていたので、きれいに洗って、調理していた管理人です。
なので、みんなが皮を剥かず調理しているものだと思っていたので、皮を剥く、剥かないなんて話題にしたこともありませんでした。
ところが、人参の皮を剥いて調理していた友達がいたんです。
え~っ皮剥いて食べているの?
「人参の栄養は、皮のすぐ下の部分にあるんだよ。大切な栄養を逃しているっ!」とびっくりして言ってしまったんです。
それで今回は、友だちに伝えた、人参の皮に含まれる栄養について更に詳しく調べて紹介したいと思います。
皮を剥いて食べておられる貴方一緒に見ていきましょう。
Contents
人参の皮に含まれる栄養は
人参の皮に含まれるおもな栄養は…
- ビタミンA
- カリウム
- 食物繊維
- カロテン
- ポリフェノール
などが挙げられます。この一つひとつについて順番に説明します。
1.カロテン
人参の栄養素といえば第一に、カロテンです。
人参にはβカロテンが特に多く含まれていて、このβカロテンは肺ガンやすい臓ガンなど抑制する効果かあることが分かっています。
また、抗酸化作用を発揮して動脈硬化や心筋梗塞の原因となる活性酸素の働きを防いでくれます。
このカロテンは皮に多く含まれているので、できるだけ皮をむかずに食べる方がいいと説明されています。
また、このカロテンは体内で、ビタミンAに変わる栄養成分で、免疫力を高める効果があるんですね。
このカロテンの働きを見てみましょう。
主に小腸から吸収され、必要に応じて
①体内でビタミンAに変化する
②そして体内ではβカロテン自身の働きと
③ビタミンAとしての働き
④他のビタミンの効果を促進する働き
をするので、野菜から摂取する栄養素の代表格とも言えるほどに有能な物質です。
このβカロテンは、皮の近くに一番多く含まれているので、皮は剥かずに調理した方が良いと言われています。
2.ビタミンA
ビタミンAは肌の潤いと深い関わりがあります。
皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあるため、肌荒れ防止効果が期待できるんです。
特に季節の変わり目など肌のカサつきが気になる時期には積極的に取りたい栄養素の一つですね。
さらにビタミンAは目の角膜を元通りにすると言われていて、眼精疲労やドライアイにも効果的で、長時間パソコンを使う人におすすめです。
3.カリウム
3人に1人は高血圧と言われているように高血圧の人って多いですよね。
カリウムは体の外にナトリウムを出す働きがあるので、これによって血圧を下げる酵素が増えます。
このため、カリウムを取ると減塩効果も高まって高血圧の予防・改善に役立つんですが、腎臓が悪い人はカリウムの摂取を控えたほうがいいと言われているんです。
カリウムは、高血圧には効果があり、腎臓には摂り過ぎを控えた方が良いとのこと、医師の指示を受けたほうが良いですね。
4.食物繊維
人参にはペクチンという食物繊維が多く含まれているので、整腸を促し、便秘解消に効果的なんですね。
また、大腸ガンの予防にもつながります。
5.ポリフェノール
ポリフェノールは植物の渋みや酸味の元となっている成分で、私たちの体内に存在する活性酸素という物質を抑える働きを持ちます。
活性酸素が増えすぎると、酸化を起こして過酸化脂質となり細胞の酸化まで引き起こしてしまうのですね。
紫外線を始め、食品添加物やタバコなどは、活性酸素を増加させると言われていて、日常生活の中に、活性酸素が増加するリスクが沢山あるため、抗酸化物質の摂取は非常に大切なのです。
又、ポリフェノールは紫外線から野菜を守る働きがあるんですね。
それで、ポリフェノールは人参の皮に多く含まれているので、人参の皮を剥かずに食べるということは、ポリフェノールを最も効率的に摂取できるということです。
ここまで、人参の皮の栄養についてお伝えしてきました。
お伝えした5つの栄養の中で、人参の皮に一番多く含まれているのはβカロテンでした。
それで、このβカロテンにしぼり、ここからβカロテンの効能についてお伝えします。
βカロテンは、私達の身体にどんな働きをしているでしょう。
βカロテンの効能は
βカロテンの効能には
- 体全体のアンチエイジング
- 白内障・加齢黄斑症の予防
- 夜盲症の予防
- がんリスク発症リスクの低減効果
- 口内炎・歯周病などの予防・改善
- 美肌効果
この6つがあります。順番に詳しく説明します。
1.体全体のアンチエイジング
βカロテンは高い抗酸化作用をもつことが特徴で…
加齢による様々な症状は、体内に蓄積された活性酸素が細胞に損傷を与えることで発生するんだそうです。
身体の老化と体内の酸化は深く関わっていて、βカロテンの抗酸化作用によって活性酸素の影響を抑えることで、体全体の老化現象を食い止めることができると言うことなので…
人参は皮も含めて積極的に摂りたいと思っている管理人です。
2.白内障・加齢黄斑症の予防
中高年世代を中心に、視力低下の原因となっているのが「白内障」と「加齢黄斑変性症」です。
そのうち加齢黄斑変性症は、眼の奥の「黄斑」という光を感じる部分に異常が発生し、視覚の中央部、一番見たいところだけがうまく見えなくなると言われていて…
白内障と加齢黄斑変性症は、βカロテンの抗酸化作用とビタミンAの粘膜増強作用で、発症の予防や進行を遅らせることが出来るんです。
加齢に伴う眼科系の疾患には、緑黄色野菜が効果的だと言われています。
3.夜盲症の予防
夜盲症とは、薄暗いところでのみ、極端に視力が低下してものが見えづらくなる症状で、ビタミンAが不足すると、光を捉える網膜の働きが鈍くなるのです。
目の働きは加齢によっての衰えが真っ先に出る部分で、βカロテンの抗酸化作用は目のアンチエイジングにも効果があります。
4.がんの発症リスクの低減効果
がん細胞は、体内の活性酸素により細胞の遺伝子が損傷することがきっかけで発生するそうです。
がん発症のリスクを、βカロテンによって活性酸素の働きを抑え、細胞の損傷とがん細胞が発生するリスクを抑える作用が期待できます。
5.口内炎・歯周病などの予防・改善
βカロテンとビタミンAは、ともに粘膜の増強作用を持っていて…
口内炎や歯茎の腫れなど、口内の粘膜のトラブルを改善する効果が期待できます。
6.美肌効果
肌のシミやシワ、たるみなどは、活性酸素による細胞の損傷で、皮膚の代謝スピードが鈍くなったことが原因なのです。
βカロテンの抗酸化作用によって皮膚の新陳代謝を促進し、カサつきや脂症、日焼けによる肌トラブルを軽減します。
以上βカロテンの効能について説明しました。人参の皮に含まれるβカロテンの抗酸化作用の働きって凄いですね。
糖尿病患者である管理人は、野菜を中心にした食事をしているので、サラダ(生野菜)と温野菜は毎食食べていて、それに、人参は必ず入っているので、嬉しくなりました。
次にこのように私達の体を守ってくれているβカロテンの摂り方について説明します。人参の皮に含まれているβカロテンを無駄にしたくないですよね。
それで、βカロテンを無駄にしたくないので、無駄にしたくない食べ方について、糖尿病治療で掛かり付けの管理栄養士にお尋ねしました。
管理栄養士から教えて貰った食べ方は…
- スポンジや手でゴシゴシしっかり洗う
- 酢水や重曹水につけしばらくしてから洗う
- 茹でる
(βカロテンは熱に強い栄養素なので、加熱調理しても栄養価は失われず、むしろ体内に吸収されやすくなりますと。)
以上のように皆さんに説明しているので、「βカロテンを無駄にすることなく、きれいに洗って料理して食べてください。」と教えて頂きました。
人参は皮の近くに栄養がたくさんあるので、皮は剥かないで食べて良いという事でした。あぁやっぱり母から教えてもらった通りのことだと安心しました。
77歳管理人が、皮ごと食べるのは生まれて普通食を食べるようになリ、母の料理を食べるようになってからなので、70年前からになりますね
皮を剥かないでたべる食べ方は
管理人が料理して食べている現状を写真でお見せしながらで紹介します。人参はゴシゴシ洗っただけで、皮は剥いてはいません。
海藻サラダです。わかめ、茎わかめ、赤マフノリ、青マフノリ、白ミル、赤とさかのりが入っている中に人参の千切りを入れ、海藻サラダとして食べています。
このようにして売られている海藻を常備食としてストックしています。
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つぎに紹介する人参を含む料理は、温野菜です。
オクラ、にがごり、しめじ、と人参を輪切りにして、電子レンジで蒸します。
今回は人参を使っている温野菜をお見せしたかったので、人参を目立つように盛り付けしています。そして1食分としては多かったです。
生サラダと温野菜を交互にたべるので、一度こんなに多くは料理しません。
つぎに、人参を使った煮物を紹介します。
人参、ごぼう、コンニャク、干し大根、にがごり、鶏胸肉、を一緒に煮込んでいます。糖尿病患者である管理人は、カロリーを考えて、鶏むね肉を利用しています。
最後に、野菜の油炒めです。
フライパンに油をひきます。油が熱したら…玉ねぎ、人参をいれます。
玉ねぎ、人参を入れたら火が通るまで(ちょっと固めに)炒めます。
この人参皮は剥いていないんですよ。野菜炒めだからみじん切りでなくちょっと大きく切っています。
皮を剥いていなくて、切り方も大きいのに、他の野菜と固さがしんなりと出来上がるかなぁとお思いでしょう♪
それが、出来上がりは、他の野菜との固さの調和がとれているんですよ。出来上がりをお楽しみに…
しんなりしてきたら、ピーマン、しめじを足します。
ここで味をつけるため、粉末あごだしを振りかけて炒めます。
ピーマン、しめじがしんなりしてきたら、キャベツを足します。
そして、全てが丁度良い固さになるまで炒めたら出来上がりです。
出来上がった野菜炒めを、このようにお皿に盛りいただきます。
お皿に盛った写真が、美味しそうだなぁと撮れていなくてゴメンナさい。「とっても美味しかったですよ。自己満足かなぁ」
皮を一緒に食べても全然気になりません。論より証拠あなたも一度試してみませんか?
皮を剥いたら大切な栄養を逃していると思うので…
味は、管理人が糖尿病患者であるため、盛り付けて暖かい内に、減塩醤油と米酢を半々に用意している醤油を振りかけて頂きます。
あなたは、あなたの口に合った味付けをしてくださいね。
管理人が積極的に食べている人参の料理は以上です。このようにして、βカロテンは摂れていると思うんですがどうでしょうか?
正しいβカロテンの取り方について見てみましょう。
βカロテンの正しい摂り方は
正しい摂り方は
- 熱を加える
- 油を使う
この2つ行うことです。一つひとつを説明しますね
1.熱を加える
βカロテンは熱にも水にも強い栄養素で、加熱調理しても栄養価は失われず、むしろ体内に吸収されやすくなります。
生のまま食べるほうが吸収効率は悪いので、煮る・茹でるなどおいしく調理して食べましょう。
人参の場合、生で食べると含有量の8%程度しか吸収されませんが、煮た場合は30%程度が吸収されると考えられています。
2.油を使う
βカロテンは脂溶性の栄養素で、油に溶けるため、野菜炒めなどの油をつかった調理で効率よく摂取することができます。
人参であれば、油で炒めることで、含有量の50〜70%のβカロテンが吸収されるんです。
βカロテンを摂る時の注意点は
βカロテンは脂溶性の栄養素で、油に溶けて吸収され、体内では脂肪に蓄積されています。
脂肪はβカロテンの吸収に不可欠な栄養素で、極端なダイエットで脂肪を落としてしまうことは、βカロテンの吸収を妨げることに繋がるので、ご注意ください。
また、緑黄色野菜を過剰摂取による健康被害は無いとされているものの、肌の色が黄色味を帯びることもあるんですよ。
ミカンを食べ過ぎて手のひらが黄色になってしまった経験をお持ちの方もいるでしょう。
これは摂取を止めることで解消するので心配はありませんが、極端な摂取は美容上の影響もあることを知っておきましょう。
「βカロテンを多く含む野菜」の含有量を紹介します。
食品100g当たりのβ-カロテン(β-カロテン当量)の含有量 単位:μg
しそ | 1000 |
モロヘイヤ | 1000 |
にんじん | 8600 |
パセリ | 7400 |
バジル | 6300 |
ほうれん草(ゆで) | 5400 |
あしたば(生) | 5300 |
しゅんぎく(ゆで) | 5300 |
よもぎ | 5300 |
しゅんぎく(生) | 4500 |
だいこん(葉) | 4400 |
ほうれん草(生) | 4200 |
糸みつば | 4100 |
人参の特徴:栄養と効能についての動画を用意しました。ご覧ください。
最後に
人参の皮に含まれる栄養についてお届けしました。
人参の皮に含まれる栄養には
- ビタミンA
- カリウム
- 食物繊維
- カロテン
- ポリフェノール
があり、βカロテンの効能には
- 体全体のアンチエイジング
- 白内障・加齢黄斑症の予防
- 夜盲症の予防
- がんリスク発症リスクの低減効果
- 口内炎・歯周病などの予防・改善
- 美肌効果
ありました。
高校生のころ、今から61年前に母から、「人参の皮には栄養があるので剥かなくていいよ」と言われていて、その通りに剥かないで食べていたのです。
今回改めて調べてみて、人参の皮にこんなに栄養と効能があるなんて、母の教えを守り食べ続けていたことが、77歳まで元気に生活できている証かなぁと思った管理人です。
お彼岸に田舎に帰りお墓参りをしてありがとうを伝えてきました。
この記事を読んでいただいたあなたは、どう思われますか?
もし、人参の皮を剥いて食べておられるなら、剥かないでたべてみませんか?
きっと良いことありますよ♥