お体に気をつけて…!この意味と使い方で学ぶ大事なこと
2019/03/30
管理人の私には77歳にもなると、届く手紙やハガキ、メールには、「体調を気遣う言葉」が多くなっています。
それを読む私は、皆な体調を気遣ってくれているんだなぁ、元気でいなければと思うんです。
つい先日、10数年前に障害児療育母子通園で担当したY君、(現在通所授産施設で、社会参加と自立を図ることを目的に働いている)から「おげんきですか」と体調を気遣うハガキが届きました。
このハガキです。一字一字丁寧に書かれていて、とっても嬉しい気持ちになりました。
人との別れの挨拶や手紙の末文に、相手の健康や体調を思いやる一言を添えるのは日本人の昔からの美しい習慣ですよね。
この美しい習慣、Y君から届いた「お元気ですか」は彼の気持ちの中には多分「体に気をつけてください」と伝えたかったんだと私は思うんです。
それで今回は、体調を気遣う言葉「お体に気をつけて」について、下記4つをお伝えします。
- お体に気をつけての:意味
- お体に気をつけての:使い方
- お体に気をつけて:目上の方に対して使って良い?
- お体に気をつけての:使い方と例文
一つひとつについて、詳しくお伝えしますので、一緒に見ていきましょう。
Contents
1.お体に気をつけての:意味
この「お気をつけて」は、自分と同等の立場の人や友人などに使うよりも、目上の方の体調を気遣う意味合いや、相手の健康を願う意味で使われることが多い言葉です。
「気をつけて」というのは「気をつける」に助詞の「て」をつけた言葉で、「気をつける」には以下の意味があります。
このような意味があるので、「気をつけて」とは「注意や用心して事に当たる」といった意味や、相手に対して「注意、用心されてくださいね」と、呼びかける言葉とされています。
この「気をつけて」の前に「お体に」という一言を付け加えることで、相手の体調や健康を気遣う言葉となります。
次に、お体に気をつけての使い方は、
2.お体に気をつけての:使い方
「お体」と「お身体」は、どちらも「からだ」と読みます。この2つの意味の違いは…
体は頭から足の全体肉体のことで、身体は(心も含む)人の体を指します。
「体」と「身体」は殆ど同じ意味、使い分けとしては公的な文書では「体」を使いますが、基本的にはどちらでも問題ないとのことです。
「お体にお気をつけて」という言葉を使うとき、「体に気をつけて」と使いたい場合、敬語にするといくつかの、言い回しがあります。
更に「気をつけて」という言葉について見ていきますと…
「お体にお気をつけください」「お体にお気をつけてください」という言葉があります。
この2つは、どちらが正しい言葉かというと、「て」が入らない、「お体にお気をつけください」が正解です。
「気をつけて」という言葉は「気をつける」という一つの単語の語尾が変化したもので、言葉としては「気をつけ」です。
活用するのは最後の文字「る」の部分になります。したがって「気をつけ」+「ください」となり、「お気をつけください」が正しい言葉と言えるんですね。
又「お体にお気をつけてお過ごしください」と書いて、頂くお手紙やハガキ、メールがありますが、この言葉は使って大丈夫ですよ。
「気をつける」と「過ごす」は、それぞれ独立した動詞であるため、つなげると「気をつけてお過ごしください」となります。
それで、このときの「て」は2つの動作を並列する役割があるので、使って良いんです。
では、この「お体に気をつけて」は目上の方に対して使って良い?かが気になりますよね。誰もが気になる、目上の方に対して使って良いか?について説明しますね。
3.お体に気をつけて:目上の方に対して使って良い?
お体に気をつけての言葉は、目上の方や、お勤め先の上司の方へ使って良いか悩みますよね。
このことについて、結論からお伝えしますと、「お体に気をつけて」というのは相手を気遣っている言葉なので、上司や目上の方に対して「お体に気をつけて」と使っても、失礼にはあたりません。
お体に気をつけての使い方は、上司や目上の方に使う場合には、正しく「お体に気をつけて、行ってらっしゃいませ」「お体に気をつけてお過ごしください」などとスムーズに使えるように、日頃から意識しておきましょう。
4.お体に気をつけての:使い方と例文
手紙や文章などの末文には、相手の健康や体調を思いやる言葉の一言を書くのが一般的といわれていて、その中で「お体に気をつけて」は相手の健康やご自愛を願う一言として広く使われる言葉なんです。
手紙を書く時やメッセージを送る時など、間違った使い方をすると相手にも失礼にあたり、相手との関係性によっては相手を気遣うつもりが機嫌を損ねることになりかねませんのでご注意ください。
それでは「お体に気をつけて」を使った例文をご紹介します。
「お体に気をつけてください」の例文
かしこまらない程度に丁寧に伝える場合の「お体に気をつけてください」を使った例文をご紹介します。
● 寒くなりましたので、お体にお気をつけください。
● 寒い日が続きますが、どうぞお体にはお気をつけくださいませ。
● ご無理をなさらぬよう、お体にお気をつけてお過ごしください。
● 季節の変わり目ですので、お体には十分お気をつけください。
「お体に気をつけてお元気で」の例文
普通「お元気で」と使う場合には、頻繁に会っていた相手が、何らかの事情で会いづらくなる相手、もう会うことはないかもしれない相手に対して使われることが多い言葉です。
ただ、「お元気で」と使うと何となく冷たい印象を相手に与えてしまうことになるので、むやみに使うのではなく、相手との関係性を考慮して使い分けるようにしましょう。
● お体に気をつけて、お過ごしください。
● お体に気をつけて、お元気でお楽しみください。
● ご無理なさらぬよう、お体に気をつけお元気でお過ごしください。
● 寒くなりましたので、お体にお気をつけお元気でお過ごしください。
など、このような言葉はいかがでしょうか?私がお勧めする言葉です。
最後に
普段何気なく使う体調を気遣う言葉「お体に気をつけて」この言葉の使い方についてお届けしました。
お体に気をつけての言葉は、相手を気遣う気持ちから発していると、お伝えしていますが、正しく意味を理解せずに使っていては相手にその気持ちが伝わらないこともあります。
77歳になる私は、若いころ、体調を気遣う言葉「お体に気をつけて」の言葉が相手に上手く伝わらず、大変失礼なことをして、悩んだことがあります。
お手紙やハガキ、メールでお出しする末文に書く、体調を気遣う言葉「お体に気をつけて」の言葉は、正しくい習得し、正しく発信するようにしましょう。
そして、日頃からさまざまな場面を意識して積極的に使うことが重要です。ぜひ正しく体調を気遣う言葉「お体に気をつけて」の言葉を使いこなしていきましょう。