アルコール依存症を抱える家族の接し方!回復を願う手段
2017/12/13
私は元保育士です。
前回の記事でお届けしている、〇〇ちゃんの、アルコール依存症を断酒に向けて、一緒に取り組みたいと思っているのでこの記事書いています。
〇〇ちゃんは、保育園で、私が昭和48年に6歳で担当したお子さんです。
アルコール依存症は自然に解決するってことは、ありません。
アルコール依存症は患者本人が抱えている問題なので、自分の問題だと認めることができれば、断酒は十分可能です。
けれど、本人が「お酒をやめる」と決心しない限り、家族が何を言っても聞く耳を持ちません。
又、家族は飲酒によって起きた問題を、家族が解決してしまいがちでなんです。このようにすることも、却って本人が問題を認めることを遠ざけてしまう結果になります。
家族は回復のために、世話を焼きすぎないで見守ることも大切なんですね。
私は〇〇ちゃんに、自分の問題だと気付いて欲しいんです。
それで、私がこれから取り組む、〇〇ちゃんの断酒に向けて、「家族がアルコール依存症患者と過ごす時の接し方」について詳しく調べて見ることにしました。
調べた結果をあなたにシェアしたいと思います。一緒に見ていきましょう。
二人で会っている時の〇〇ちゃんは、、保育園時の思い出や、お母さん、おとうさんのことや、ご主人、お子さんのことなどを、
いきいきして、家族の自慢話とも思えるほど、話します。
私と会えることが、とっても嬉しいらしく、童心に返っておしゃべりしまくるので、私は聞く側に回っています。
アルコール依存症の家族が普段から心がけておくべきこと
アルコール依存症の回復の目標は、断酒を前提とした社会参加や生活づくり、
言いかえれば、患者さんが、元の生活に戻ることではなく、新しく生まれ変わることです。
そのために家族は、患者を
- 見張らない
- 責めない
- 世話を焼き過ぎない
お酒を飲まないように目を光らせていても、家族には患者の飲酒を止める力はありません。このことを理解しましょう。
飲酒したことを責めても反発されるだけです。責めれば責めるほど、ウソをついたり隠れて飲んだりするようになります。
お酒の後片付け、トラブルの後始末、本人の仕事の肩代わりなどは一切やらずに、本人にやらせるようにしましょう。
- 専門医療機関でのデイケア参加
- 自助グループ(断酒会)への参加
- 周囲や職場の方々の患者との接し方
- 料理や絵画
- スポーツ
- 音楽
- 外出
そして、もう一つ大事なことは
患者が話したいというような環境を作って上げることです。
「見張らない、責めない、世話を焼き過ぎない」と言っても、見捨てはいけません。
何かの原因でアルコールに逃げ、それがいつの間にか依存症になってしまっているのですから。
ここで私が保育士として働いていた時の私の考え方、それが成功していたことについておしゃべりさせてください。
その時の経験から、保護者(障がい児の親)と向き合う時には、お子さんに対する指導については、始めから説明しません。
お子さん(障がい児)についての悩みを「聞いて、聞いて、又聞く」ことに徹していました。
親御さんの方も、悩みを自分の言葉で、伝える事により気持ちが和らぎ、私達の言葉を素直に受け入れられるようになられます。
素直に受け入れられるようになられたら、お子さんの療育目標を説明します。そして納得していただいていました。
このような療育をモットーにしていたので、今回、〇〇ちゃんが、アルコール依存症について、どう思っているか?このことが本人の口から出るようになるのを待っています。
会うたびに、口数が多くなっている〇〇ちゃんです。
〇〇ちゃんは、賢い子なので、自分でも、これじゃいけないことに、気付いていると思えるのです。
本人の口から、アルコール依存症について発したら、うなずいて聞いてあげたいのです。
私は、〇〇ちゃんのお母さんに電話をしました。一人っ子の〇〇ちゃんを送り迎えされていた時、毎日おしゃべりしていたお母さんです。
お母さんは、どう接したらいいか分からないと涙声で現状を話してくれました。
私は、大丈夫ですよ!と言うことは言えませんでしたが、焦らずゆっくり取り組みましょう。
〇〇ちゃんが、依存症になっていることに気づくように背中を押して上げるような、サポートをすることに心がけましょう。と伝えました。
ネットで検索しても、専門書を読んでも、アルコール依存症は、「一人だけでは回復しにくい病気」と説明されています。
お酒を飲まない私です。〇〇ちゃんの気持ちにどこまで寄り添うことが出来るか少々不安ですが、専門家の教えを受けて、断酒までお母さんと一緒に寄り添いたいと思っています。
知っておきたい家族の取り組み
アルコール依存症から回復するためには、患者本人が断酒する覚悟を決めることが必要です。
アルコール依存症の患者を抱えたご家族は、さまざまな飲酒の問題に巻き込まれて、精神的に疲れきっています。
このような状態に家族が陥ると、知らず識らずのうちに問題の肩代わりにばかり終始し、患者本人が問題を自覚する機会を失ってしまいます。
アルコール依存症は患者本人が抱える問題です。
本人が心の底から「お酒をやめたい」と思わない限り、家族が何を言っても無意味です。
なので、まずは家族がアルコール依存症という病気と患者への対応に関する正しい知識を学ぶと同時に、心のケアを受けることが必要です。
そして、断酒に向けて一緒に取り組むことです。
患者、家族が正しい知識を学ぶ場には
上記3点が挙げられます。
それでは、一つひとつ詳しく見ていきましょう。
専門医療機関でのデイケア参加
アルコール依存症は、治療過程においてもさまざまな問題が生じてくる可能性があります。
そのため、患者自身では難しい心身の管理については、医療スタッフが常駐するデイケアへの参加が勧められています。
デイケアとは、通院で行われるリハビリテーションの一種で、専門医療機関や保健所、精神保健福祉センターなどで行われています。
デイケアでは、日中の空き時間を有効に活用するため、通所者とさまざまな活動を通じて、規則正しい生活リズムの習得や、円滑な人間関係を作りあげる術を学びます。
具体的な活動内容は
などとアルコール教育プログラムを組み合わせる形で行われる行事です。患者のペースに合わせた社会参加を目指します。
自助グループ(断酒会)への参加
自助グループ(断酒会)とは、励まし合って断酒を続けるために、患者たちが運営する組織です。
このような、グループに、患者や家族が例会やミーティングに参加し、自分の体験談を語ったり人の体験談を聞いたりします。
こういった仲間との交流が精神的な支えとなり、断酒を長続きさせることに繋がります。
専門医療機関への通院を続けながら、自助グループ(断酒会)に参加することが、治療を継続する上で重要ことです。
自助グループ(断酒会)に 参加されるまでの過程は、
はじめに、内科の入退院を繰り返し、数年後にアルコール専門病院の入退院を繰り返し、そして症状がかなり進行してからようやく断酒会に入会した方が多いというのが現状です。
そのために、断酒会入会の決断は早いほうがいいと声かけられています。
アルコール断酒会という団体が相談窓口を設けていますので、
まずはそうしたところに相談をしてみるのも良いでしょう。
アルコール断酒会の相談窓口です。
職場や周囲の方々の患者との接し方
アルコール依存症の患者が同じ職場にいる場合、どのような点に注意して接するべきか?考えてみましょう。
患者が職場に、二日酔い状態で、酒の臭いをさせて出勤する場合は、すでにその家族も問題に巻き込まれ解決しがたい状況になっていると考えられます。
適切な職場の介入としては、問題を家族の責任にするのではなく、患者本人の問題として返すことが大切です。
職場の管理者が患者のアルコールの問題を、「意志が弱いから」、「根性がないから」などと、性格的、または身体的な問題のみでとらえていると、アルコール問題は長引き、解決に至らないので、
管理者にお願いしたい事は、職場の方が率先して専門医療機関のソーシャルワーカーに相談し、患者を受診させるためのアドバイスを受けて頂くことです。
そして、
患者に専門医療機関での治療を受けるように、背中を押して欲しいのです。
このような過程で患者が、専門医療機関での治療を受けることになったとしても、治療のために定期的な通院や自助グループへの参加は必要です。
そのため、残業させないことなどの勤務体系の変更なども考慮することが、職場に望まれます。
患者の治療の大きな目標は断酒であるため、職場の方も患者を飲み会に誘ったり、アルコールに関する話題を目の前でしないなど、飲酒を助長するような行為への配慮が必要です。
最後に
アルコール依存症を抱える家族の接し方についてお伝えしています。
アルコール依存症の患者を抱えたご家族は、さまざまな飲酒の問題に巻き込まれて、精神的に疲れきっています。
そこでお勧めしたのは、専門医療機関でのデイケア参加です。
患者自身に、専門医療機関への受診を促しても直ぐに行動には繋がりませんが、
こんな時、専門医療機関のソーシャルワーカーに相談し、患者を受診させるためのアドバイスを受けることで、問題は解決すると思っています。
〇〇ちゃんの取り組みはこれからです。
アルコール依存症をチェック!女性の場合手遅れにならない為に!
焦らずゆっくり〇〇ちゃんに合わせて取り組みます。